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須賀敦子の本 [読書]

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ハマっています。
須賀敦子さんに。1929年生まれ、昭和でいうと四年で僕の父と同じ年の生まれの方です。

須賀工業という大会社の長女に生まれ、イタリアにひかれミラノで結婚、夫のペッピーノさんと日本の古典文学をイタリア語に翻訳して広められました。夫が早世され日本に戻られてからは大学で教鞭をとり、遅まきながら文筆活動を始めて67歳でその才能を惜しまれて亡くなられた方です。

とにかく文体が綺麗!なのです。端正な佇まいというか、読後感が暖かく柔らかいというか、正直に清廉というか、うまく表現するのが難しいですが、とても、とてもいいのです。

『いったん地図をのみこめば、表通りのように「人に見せるため」につくった道ではないから、気取らない、どこか油断しているローマを、そっと肩ごしに覗きこむといった、そんな通りが続いている。店先に積みあげた品物を売りたいのか、ただ積みあげてあるだけなのか、判断に苦しむような古着屋が軒をつらねているかと思えば、、、』


女性作家では向田邦子さんが好きですが、その文体から受ける印象が違うのです。向田邦子さんのは大衆にひしひしとズシンズシンと訴えてくるものがあると思うのですが、頑固親父一直線みたいな家庭で育った方と、お金持ちの上流家庭で育った方の違いなのか? すこぶる透明感があってステキなんです。ぜひおすすめの一冊です。(文章力が貧困ですみません^_^;)

あー、ブログでこんな文章書いてみたいなぁ〜〜とつくづく思ってしまいます。
ぜんぜん無理やけどね。( ̄▽ ̄)

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